DNSとかネームサーバとかRoute53とかAレコードとかCNAMEとかがわからない人のためのまとめ
表題の通り。
いくら調べてもわかるようにまとめてる人がいなくてさすがにムカついたのでまとめた。
この記事の対象読者
- 「ドメインの設定わかりづらすぎるよお死ぬう」
- 「DNSサーバとかネームサーバってなんなのマジで・・・」
- 「AレコードとかCNAMEとかよくわからないしよくわからない理由で設定が拒否された」
- 「よくわかってないのに動いちゃったしヤバイ気がしてるしこわい」
- 「Route53に移管っていう単語が死ぬほど出てくるけどそもそもなんなのこれ」
webサーバを公開してから、取得したドメインでそのサーバにアクセスできるようにするまでの流れ
さて、まずは全体の大まかな流れを見てみよう。
- webサーバでwebサイトを公開する
- webサーバのIPアドレスを確認する
- ドメインを取得する
- ドメインを取得したサービスで、使用するDNSサーバ(ネームサーバ)を設定する
- DNSサーバでドメインとIPアドレスを紐づける設定をする
- 設定が反映されるのを待つ
- できた!
たったこれだけなんだけど、DNSサーバってなんなんだとか、紐付けってどうするんだ、ってなって仕組みがどんどんわけわからなくなるので整理する。
あと、ネームサーバって単語があちこちで出てくるわりにどこにあるかわかりづらくてAWSなんかが独自サービス出したりしたせいで余計わかりづらくなってる気がするのでそのあたりも含めて整理したい。
IPアドレスとドメイン名について
とりあえずこれだけは理解してないと先の話がわからなくなるので整理。
IPアドレス
webを通じて何かを見るためには、その見たいものが置いてある場所をPCに対して指定する必要がある。
荷物を送るには住所がわからないといけない、みたいな話。
その住所のことをIPアドレスという。
IPアドレスの具体例
一番下の数字の羅列をURLバーに入れるとgoogleのページが表示されるはず(2015年9月14日現在)。
これは、この数字がgoogleのサイトの住所を表しているからなのだ。
ドメイン名
でもgoogleだったらふつうgoogle.comでサイトにアクセスする。
このときに使うものがドメイン名と呼ばれている。
これは数字だと使う人がわかりづらいから文字でIPアドレスを伝えましょうということ。
なぜドメイン名を使うのか
国立競技場に行きたい人は「今から東京都新宿区霞ヶ丘町10番2号に行くんだー」と言わない、みたいな話。どう考えても「今から国立競技場行くんだー」の方が伝わるしわかりやすい。
それと同じで、173.194.117.128よりgoogle.comの方がわかりやすいので、ドメイン名というものを使う。
DNSって何?
DNSはドメインネームシステムというもので、住所と場所の名前をつなぐ対照表みたいな感じ。
みたいな感じで、それぞれをちゃんと一致させてくれるもの。
こんな表があれば、国立競技場に行きたい、と言ったときに具体的な住所がわかるので、たどり着くことができる。
現実世界では地図などがそれにあたるわけだけど、webにおいては、DNSというものを使って台帳管理をしているわけだ。
DNSサーバまたはドメインネームサーバについて
さて、こうやって住所と名前をつなぐ台帳があるわけだが、どこに台帳を見に行くか、という問題がある(世界中の情報を手元に置いておくわけにもいかないので)。
インターネットがない頃は、地図屋に地図を買いに行ったり、役所に戸籍謄本をあげに行ったりしてたけど、それに近い。
で、これらの台帳はDNSサーバというところで管理されている。ドメインネームサーバとかネームサーバとか呼ばれたりもする。
DNSサーバ自体も、それぞれの住所を持っている。まさに役所みたいな感じ。
ドメインを取ったときのネームサーバ設定云々というのは、この「住所を確かめるための役所を指定する」というのに近い。
例えばお名前ドットコムでドメインを取った場合のネームサーバ
例えばお名前ドットコムでドメインを取った場合、管理画面のネームサーバの変更、というところからネームサーバを指定できる。
ネームサーバは、お名前ドットコムなどのドメイン取得サービスがそのまま用意していたりするし、AWSを使う人にはAmazonが
Amazon Route 53(ドメインネームサーバー – DNS サービス) | アマゾン ウェブ サービス(AWS 日本語)
というサービスを用意している。
今回はおれが使うのでRoute53について少し見ていきます。
Route53の使い方
とりあえず最低限動くまでのやるべき手順だけ書くと以下の通りになる。
- まずはつなぎたいサーバのIPアドレスを確認する
- マネジメントコンソールでRoute53に移動
- Create Hosted Zoneを選択
- 右に出てくるところに、使いたいドメイン名を入れる(www.とかは入れない。xxxxx.jpとかxxxxx.com、という部分だけ)
- 作ったら出てくるNSレコードを全て記録しておく
- Create Record Setを選択
- 右に出てくるところのNameにwwwを、TypeはA - IPv4 Addressを、ValueにつなぎたいサーバのIPアドレスを入れてCreate
- ドメインを取得したサイトに行って、ネームサーバを設定するページに行く
- アドレスを入れろと言われるので、先ほど記録したNSレコードを貼り付けて保存(※ 最後のピリオドを取らないとエラーになる)
- 設定が反映されるまで待つ
何をやったのか
Route53はDNSサーバを作れるサービスなので、まずは使いたい名前でDNSサーバを立てる。
そうするとそのURLが発行されるので、これをDNSサーバとして使うよ、とドメイン取得サービスの方に伝える。
立てたDNSサーバに、自分に対するアクセスをどこに振り分けるかを指定してやる(IPアドレスを教える)
こうすることで、ドメインから自分が立てたRoute53のDNSサーバにアクセスが行き、Route53のDNSサーバから指定したIPアドレスにアクセスが行く、という流れになるので、指定したドメイン名で指定したサーバが表示されるようになる、という感じ。
Route53に移管とはなんだったのか
アクセスがあったときにどのIPアドレスを見に行くかを決める場所を、ドメイン取得サービスが提供しているものからRoute53に切り替えましょう、という話だったので実はもうあまり解説することがない。上述の手順が移管にあたります。
AとかCNAMEとかって何
ちゃんと調べきれてないけど、ざっくりこんな感じみたい。
Aレコードは、ドメインにアクセスしてきた人がどのIPアドレスを見るか、というのを指定するもの。 Aレコードは一つしか指定できないが、IPアドレスは複数指定できるらしい。
CNAMEは、Canonical Nameのことで、「この名前できたら実際にはここを見てね」というもの。 CNAMEで設定したURLにアクセスすると、指定したURLに飛ばしたりする。
こっちの方がわかりやすいかも。